この1年間、私たちは何をしていたのか

 

この1年間、私たちは何をしていたのか

ChatGPT作


前回の記事では、
VTMCが「発信を止める」という決断をした理由についてお話ししました。

今回は、その裏側——
この1年間、実際に何をしていたのかをお伝えします。


結論から言えば、やっていたことは非常にシンプルです。

教科書を、全科目、読み直しました。


獣医学の国家試験は、範囲が広く、
そして科目数も非常に多い試験です。

通常の学習では、

  • まとめ資料

  • 問題集

  • 過去問

を中心に進めることがほとんどです。

それは効率的であり、合理的でもあります。


しかし、私たちはあえてそこから離れました。

なぜなら、

「本当に正しい知識はどこにあるのか」

という問いに、正面から向き合う必要があったからです。


その答えは明確でした。

教科書です。


そこで私たちは、

  • コアカリキュラムに基づく教科書を揃え

  • 実際に読み込み

  • 内容を確認し

という、極めて地道な作業を繰り返しました。


正直に言えば、これは効率の良い方法ではありません。

時間もかかりますし、
すぐに成果が見えるわけでもありません。


しかし、読み進めるうちに、
あることに気づきました。


それは、

教科書には「構造」があるということです。


単なる情報の羅列ではなく、

  • どこから説明を始めるのか

  • なぜその順番なのか

  • どの概念が土台になっているのか

すべてが意図を持って配置されています。


そしてもう一つ。

著者の「ここは理解してほしい」という強いメッセージがある。


問題集では見えにくいこの構造が、
教科書には確実に存在していました。


ここで、私たちは同時にもう一つの課題にも直面しました。


それは、

教科書の価値を損なわずに、どう活用するかという問題です。


教科書は、

  • 著者の専門的知識

  • 長年の研究成果

  • 教育としての責任

によって成り立っています。


だからこそ、

単純に内容を抜き出したり、
まとめとして公開したりすることは、

本来の価値や、著者・出版の意義を損なう可能性があります。


私たちは、この点を非常に重く考えました。


目指すべきは、

  • 教科書を置き換えることではない

  • 教科書を簡略化することでもない


教科書の価値を守りながら、
その理解を支援する仕組みを作ること。


つまり、

  • 内容そのものは外に出さない

  • しかし、どこを学ぶべきかは示せる

  • 構造や関係性は整理できる

という形です。


ここで、最初の気づきと結びつきます。


教科書が難しい理由は、

情報量だけではなく、

構造を意識せずに読んでいること

にもあったのです。


だからこそ必要なのは、

知識を減らすことではなく、
構造を明らかにすること。


この瞬間から、

VTMCの取り組みは大きく方向を変えます。


  • 教科書を守る

  • しかし、学びやすくする

この一見矛盾する課題に対して、

私たちは

「構造化」というアプローチを選びました。


教科書の構造を分解し、
再整理し、
AIと接続できる形に変換する。


そしてこれが、

後に大きな突破口になります。


次回は、

「なぜ従来の学習方法では限界があるのか」

について、もう少し具体的にお話しします。

コメント

このブログの人気の投稿

スモールステップ学習法を実現する仕組みがそろっています

2024年度受講生合格のお知らせ

AIで実現するスモールステップ学習 ― 最適なAIを見つけるまでの試行錯誤